送迎バス等運転手になるには
別名: 自家用バス運転手, シャトルバス運転手, スクールバス運転手, マイクロバス運転手, 特別支援学校送迎バス運転手, 催事会場送迎バス運転手, 施設利用者送迎バス運転手, 従業員送迎バス運転手, 幼稚園送迎バス運転手
幼稚園、学校の生徒等、高齢者施設の利用者、企業や工場の従業員、ホテルの宿泊客など特定の利用者を送迎するためのバス等を運転する。
仕事内容
幼稚園、学校の生徒等、障害者施設や高齢者施設の利用者、企業や工場の従業員、旅館やホテルの宿泊客、レジャー施設やショッピングモール、催事場の来場者など特定の利用者を送迎するためのバス等を運転する。
送迎バスには、学校や会社の送迎バスのように時間限定で運行するものと商業施設や宿泊施設などへ利用者を終日送迎するものとがある。送迎バスの運行は、バス会社に業務を委託する場合と施設が自社サービスの一環として運行する場合がある。
バスには、路線バス(高速バスも含む)、貸切バス(観光バス等)、送迎バスの3種類がある。このうち送迎バスは多くの場合は無料で利用できる。
仕事を1日の流れでみると、出社後、着替え、勤務予定をチェック後に運行管理者のアルコール検査、点呼を受ける。検査・点呼後は、点検表通りにバスの点検(タイヤの空気、エンジン音などの確認等)をする。点検後は運行管理者と1日の予定、運行区間、コース等を確認する。コースを覚え、安全の基本方針を理解する。いつもと違うルートを行く場合は変更点などを確認する。
担当する施設・学校等に向かい、その日の予定、利用者の状況を施設担当者と確認する。利用者の人数などを確認したら、安全運転に徹した運行業務を実施する。運行業務終了時は忘れ物等がないかをチェックし、業務終了を施設等の担当者に報告する。
帰社後、車両の点検をして運行管理者に業務終了を報告する。最後に、アルコール検査等を受けて業務終了となる。
基本的に1人勤務であるが、福祉施設の送迎の場合は介護士、スクールバスの場合は教職員等が同乗するので、円滑な運行のためには緊密な協力が必要である。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
バス、マイクロバス、ミニバン、ワンボックスカー
主な業務
- 運行車両の始業点検をする。
- 運行時間、運行場所を確認する。
- 道路状況を確認する。
- アルコールチェック、体調チェックを受ける。
- 所定の場所に利用者を迎えに行く。
- 利用者が決まっている場合は、乗車者の人数を確認する。
- 利用者への案内や説明をする。
- 目的地まで運行ルートに沿ってバスを運転する。
- 障害者の安全を確保する。
- 利用者の体調を管理する。
- 天候や事故などのトラブルに対応する。
- 所定の場所に利用者を送る。
- 利用者の乗降をサポートする。
- 全員が下車したかどうか、忘れ物がないかどうかなどを確認する。
- 運行が終了したら、管理者に報告する。
- 車両点検をして車両を所定の場所に戻す。
- 車両の洗車や、点検修理を行う。
- 車内の消毒や清掃を行う。
- バスに燃料を補給する。
- 送迎先施設と定期的に打ち合わせをする。
なるには
入職にあたって、特に学歴は必要とされない。施設・学校の送迎バス運転手として勤務する場合は、バスの大きさによって普通自動車免許か大型自動車免許が必要となる。バス会社に就職して送迎バスを運転する場合は、大型自動車第二種免許が必要である。
商業施設や宿泊施設がバス会社に業務を委託せず、送迎バスをサービスの一環として自社運行する場合は、普通自動車免許や大型自動車免許で運行は可能である。これは施設等で自家用車扱いになるマイクロバスやミニバン・ワンボックスカーを使用する場合であり、バス会社でバス会社の車両を送迎バスとして運行する場合は、大型自動車第二種免許が必要となる。
大型自動車第二種免許の取得支援制度を導入しているバス会社も多く、バス運転の未経験者も積極的に採用している。なお、その場合は大型自動車第二種免許の取得条件である普通自動車免許取得後3年以上経過の条件を満たすことが必要となる場合が多い。福祉施設の送迎バス運転手のなかには、介護関連資格を取得している者もいる。
バス会社に勤務する送迎バス運転手は、トラック運転手からの転職もある。定年退職を機に転職してくるケースも少なくない。
バス会社に就職した場合は、見習い期間中に、仕事の流れ、運行ルート、道路状況、運転上の留意点、接客などについて、座学やOJTなどの社内教育を受けることになる。研修が終わると、3日間は指導者が同乗して指導するのが一般的である。
なによりも安全運転が求められる職業であり、NASVA(独立行政法人 自動車事故対策機構)で動体視力測定など運転者適性診断を年1回受診させるなど、事故防止のための対応を行う事業所も増えている。
バス会社の場合は、経験を積んで指導運転手になったり、運行管理者の資格を取得して役職に就くルートがある。路線バスや貸切バスの運転手から送迎バス運転手になるケースもある。
運行中に利用者の具合が悪くなったり、突発事故などトラブルが生じることもあるので、乗客の安全第一に対応できるスキル、乗客との円滑なコミュニケーションができる能力やホスピタリティの精神が求められる。
この仕事で働く人は、高卒の人が多いと答えています。 job tag がそれぞれの職業で働く人に行った調査(複数回答)によるものです。働く人の実感を示すもので、それぞれの学歴の人の割合ではありません。
就き方
- 国家資格・免許: job tag がこの仕事の関連資格として挙げている資格です:大型自動車免許。この仕事に就くには必要です(job tag の「就くには」をもとに Peernovo が判断)。
- 国家資格・免許: job tag がこの仕事の関連資格として挙げている資格です:大型自動車第二種免許。この仕事に就くには必要です(job tag の「就くには」をもとに Peernovo が判断)。
- 国家資格・免許: job tag がこの仕事の関連資格として挙げている資格です:運行管理者(旅客)。
給与 · 求人の状況 · AIとこの職業
- 平均年収:¥4,530,900 民間企業だけ(常用労働者10人以上の事業所)の数値です。公立学校の教員や警察官などの公務員は含まれません。
- 月の所定内給与(残業代と賞与を除く):中央値は¥257,900で、中間の半数の人は月¥224,500〜¥294,000です。
- 賃金構造基本統計調査の職種「バス運転者」の数値です
- ハローワークの有効求人倍率は2.61倍です(2025年)。 将来の予測ではなく、いまの求人の状況を示す数値です。ハローワークに登録された求人と求職者だけを数えたもので、大卒や専門職の採用の多くはハローワークを通りません。
- 国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIがこの仕事でできることは比較的少ないとされています。
労働条件の特徴
送迎バス運転手は、施設等の職員もしくは契約社員として運行する場合もあるが、一般的にはバス会社に勤務して送迎バスを担当する。バス会社勤務の場合は正社員が大半で、送迎バスのみ担当することが多い。
商業施設など終日運行の場合は、交替勤務となる。スクールバスなど運行時間が決まっている場合は、送迎時だけ勤務するケースもある。貸切バスや路線バスと比較して、送迎バスは早朝勤務や深夜勤務も少なく、勤務時間の負担が比較的軽いため、就業者の平均年齢は高めである。
バス会社に勤務する場合は月給制が多く、各企業の規定により支給される。
高齢化に伴い、特に高齢者施設の送迎バスの需要が拡大している。
関連する職業
よくある質問
送迎バス等運転手になるにはどうすればいいですか?
入職にあたって、特に学歴は必要とされない。施設・学校の送迎バス運転手として勤務する場合は、バスの大きさによって普通自動車免許か大型自動車免許が必要となる。バス会社に就職して送迎バスを運転する場合は、大型自動車第二種免許が必要である。
日本での送迎バス等運転手の収入はどのくらいですか?
民間企業での平均年収は、賞与を含めて¥4,530,900です(厚生労働省)。 この数値は、いくつかの職業を含む賃金構造基本統計調査の職種「バス運転者」のものです。
送迎バス等運転手になるには学位が必要ですか?
通常は必要ありません。この職業が属する国勢調査の職業分類で大卒以上の人は11%にとどまります。
AIによって送迎バス等運転手の仕事は変わりますか?
国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIがこの仕事でできることは比較的少ないとされています。
出典
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」令和7年、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 総務省統計局「令和2年国勢調査」抽出詳細集計、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)職業情報データベース ダウンロードデータ(解説系 ver.7.01、簡易版数値系 ver.7.00)、職業情報提供サイト(job tag)、2026年10月4日取得
- International Labour Organization, Generative AI and Jobs: A Refined Global Index of Occupational Exposure (ILO Working Paper 140, Gmyrek et al.)(ILO Working Paper 140, May 2025, Annex Table A1)、CC BY 4.0、2026年10月4日取得
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ(IPD_DL_description_7_01.xlsx)ver.7.01 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ(IPD_DL_numeric_7_00.xlsx)ver.7.00 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」を加工して作成
出典:総務省統計局「令和2年国勢調査」を加工して作成
出典:文部科学省「令和7年度学校基本調査」を加工して作成
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」を加工して作成
出典:総務省「日本標準職業分類(平成21年12月告示)」
2026年10月4日更新
