ソフトウェア開発になるには
正式名称:ソフトウェア開発(パッケージソフト)
別名: ソフトウェア開発技術者(パッケージソフト)
パソコンにインストールするパッケージソフトを企画・開発する。
仕事内容
パソコンにインストールするパッケージソフト(既成品のソフトウェア)を企画・開発する。
パッケージソフトはパソコンショップやネットを通じて販売されている。これらのソフトウェアを開発している会社は、ソフトの企画から開発、アップデート等を行っている。
ソフトウェアを開発する場合、どのようなものにするかが重要であり、機能や使いやすさを考慮する必要がある。そのためソフト開発においては、企画を重視している。
ソフトウェア開発の流れをみると、パッケージソフトの企画、設計を行い、利用するユーザーを想定し、ソフトウェアの開発、プログラミングを行う。できあがったソフトのテストを行い、バグや不具合を修正していく。
パッケージソフト販売後もアップデート等修正プログラムの作成を行う。既存のソフトのバージョンアップを行うことも必要である。このような場合はユーザーの意見や要望を反映し、ソフトの仕様を検討する。
パソコンをネットに接続し、クラウドでの処理を前提とした利用が広がっているが、セキュリティの面からパソコンにインストールしたほうがよい会計ソフト、また、ネットを通じた処理が向かない動画編集ソフト、画像編集ソフト、統計解析ソフト、さらにウイルス対策ソフトのように、インストールして使うことが前提となるソフトもある。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
開発環境(Visual Studio他)、プログラミング言語(C言語他)、プレゼンテーション用ソフト(Power Point等)、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、データベース(SQL Server等)、Windows、ストレージシステム(外付けHDD、クラウドストレッジ)、パソコン
主な業務
- パッケージソフトの企画をする。
- パッケージソフトの設計をする。
- パッケージソフトを開発する(プログラミング)。
- できたパッケージソフトをテストする。
- バグや不具合を修正する。
- アップデートのためのプログラムを作成する。
- バージョンアップの企画を検討する。
- プロジェクトの進捗を管理する。
- サポートWebサイトの維持・管理をする。
- ユーザーからの問合せに対応する。
- ユーザー向けにカスタマイズする。
- 顧客や協力企業と打ち合わせする。
- ソフトウェアの開発に関わる人材を育成する。
- 各国の法制度を調査する。
- ソフトの販売を促進するため、新規ユーザーを開拓する。
- 顧客に新規事業を提案する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、専門学校、高専、大学等の卒業生が多い。新卒で就職する場合もあるが、20代~30代前半までは他業種からの中途採用者も多い。入職後は、実際の開発を通して経験を積んでいくことになるが、ソフトウェア開発者として一人前と認められるまでには4から5年かかるとされている。経験を積んでマネジメントの仕事をするようになったり、フリーランスになったり、独立する者もいる。
開発環境や開発言語を使いこなせることが求められ、インターネットやストレージシステムといった関連知識やスキルの習得も求められる。ソフト開発はチームで行うことが多いため、自分の考えを過不足なく伝え、チーム内で協力し、開発を進めることができるコミュニケーション能力が重要である。新規商品の企画に関わる場合は、市場動向やユーザーのニーズを的確に把握して商品化できるマーケティングの知識も必要である。
個人でシェアウェアとして開発し、ネット上で販売する者もいる。
この仕事で働く人は、大卒の人が多いと答えています。 job tag がそれぞれの職業で働く人に行った調査(複数回答)によるものです。働く人の実感を示すもので、それぞれの学歴の人の割合ではありません。
就き方
- 大学: コンピューター・ITの学位, 日本の96校の大学で開講
- 専門学校・短大・高専・技能検定: 高等専門学校(高専) job tag の調査では、この仕事で働く人の11%が高専卒の人が多いと答えています。2025年3月に高専を卒業して「情報処理・通信技術者」に就職した人は981人でした(令和7年度学校基本調査 第109表)。; 専門学校:情報処理(工業関係) 専修学校の「情報処理」の課程は、2024年度の卒業生が13,241人で、そのうち9,184人が関連分野に就職しました(令和7年度学校基本調査 第237表)。課程と職業の対応付けは Peernovo によるものです。
給与 · 求人の状況 · AIとこの職業
- 平均年収:¥5,784,700 民間企業だけ(常用労働者10人以上の事業所)の数値です。公立学校の教員や警察官などの公務員は含まれません。
- 月の所定内給与(残業代と賞与を除く):中央値は¥329,500で、中間の半数の人は月¥273,700〜¥403,400です。
- 賃金構造基本統計調査の職種「ソフトウェア作成者」の数値です
- ハローワークの有効求人倍率は1.50倍です(2025年)。 将来の予測ではなく、いまの求人の状況を示す数値です。ハローワークに登録された求人と求職者だけを数えたもので、大卒や専門職の採用の多くはハローワークを通りません。
- 国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIによってこの仕事の多くの作業が変わる可能性があります。多くの場合、仕事を置き換えるというより、仕事の形を変えるものです。
労働条件の特徴
開発会社は東京、大阪、名古屋などに多いが、地方都市にもある。ネット環境の整備が進みリモートワークで開発することもでき、このような場合は、様々な場所で働くことができる。
就業者は男性の割合が高く、年齢は30歳代~40歳代が多い。
雇用形態は正社員、契約社員などがあるが、フリーランスとして開発に参加している者もいる。
正社員は月給制が一般的で、収入は比較的安定している。ただし、パッケージソフトの売上げなどにより、収入に変動がある。
休日は土日週休2日制が多いが、リリースが近づいているときなど、残業が多くなる。
パソコンにインストールするソフトは世界的に定番のものが独占しており、新たに開発されるソフトは少ない。かなり高度なソフトウェアも無料で提供されている。簡単な処理は対話型で個人が作成可能であったり(ノーコード)、AIでのコード作成もできる。また、LinuxであればOSも無償であり、事務処理や画像処理など通常必要なソフトはほとんど無料で提供されている。インターネットに接続し、クラウドで処理することが多くなり、パッケージソフトの販売は今後、これまでほど大きな需要は見込めないという見方もある。
関連する職業
よくある質問
ソフトウェア開発になるにはどうすればいいですか?
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、専門学校、高専、大学等の卒業生が多い。新卒で就職する場合もあるが、20代~30代前半までは他業種からの中途採用者も多い。入職後は、実際の開発を通して経験を積んでいくことになるが、ソフトウェア開発者として一人前と認められるまでには4から5年かかるとされている。経験を積んでマネジメントの仕事をするようになったり、フリーランスになったり、独立する者もいる。
日本でのソフトウェア開発の収入はどのくらいですか?
民間企業での平均年収は、賞与を含めて¥5,784,700です(厚生労働省)。 この数値は、いくつかの職業を含む賃金構造基本統計調査の職種「ソフトウェア作成者」のものです。
ソフトウェア開発になるには学位が必要ですか?
多くの場合は必要です。この職業が属する国勢調査の職業分類では、働く人の67%が大卒以上です。
AIによってソフトウェア開発の仕事は変わりますか?
国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIによってこの仕事の多くの作業が変わる可能性があります。多くの場合、仕事を置き換えるというより、仕事の形を変えるものです。
出典
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」令和7年、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 総務省統計局「令和2年国勢調査」抽出詳細集計、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)職業情報データベース ダウンロードデータ(解説系 ver.7.01、簡易版数値系 ver.7.00)、職業情報提供サイト(job tag)、2026年10月4日取得
- International Labour Organization, Generative AI and Jobs: A Refined Global Index of Occupational Exposure (ILO Working Paper 140, Gmyrek et al.)(ILO Working Paper 140, May 2025, Annex Table A1)、CC BY 4.0、2026年10月4日取得
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ(IPD_DL_description_7_01.xlsx)ver.7.01 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ(IPD_DL_numeric_7_00.xlsx)ver.7.00 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」を加工して作成
出典:総務省統計局「令和2年国勢調査」を加工して作成
出典:文部科学省「令和7年度学校基本調査」を加工して作成
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」を加工して作成
出典:総務省「日本標準職業分類(平成21年12月告示)」
2026年10月4日更新
