キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタントになるには
別名: 学生カウンセラー, 職業相談員(職業相談・職業紹介), 産業カウンセラー(事業所内相談室)
相談者の職業の選択、職業生活の設計、職業能力の開発・向上に関する相談に応じ、助言や指導を行う。
仕事内容
相談者の職業の選択、職業生活の設計、職業能力の開発・向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行い、相談者がより良い人生を送り、自分が望む生き方を実現できるよう、専門家として支援する。キャリアコンサルタント試験等に合格し名簿に登録した者は、キャリアコンサルタントと称することができる。
職業生活は人の生涯の中で大きな部分を占めており、職業の選択や働き方はその人の人生に大きな影響を及ぼす。キャリアカウンセラーは、相談者が初めて職業を選択するときはもとより、職業や働き方を変える場合など、職業キャリアの様々な場面において適切な職業の選択やキャリア形成ができるよう支援する。
そのために、相談者自身の自己理解を促したり、職務経歴やアセスメントから相談者の諸特性を整理し、また、その相談者の問題を把握する。次いで、その意思決定に必要とされる職業やキャリアの情報、能力開発などについての情報を提供し、仕事理解を深めるようにする。そして、相談者が適切な意思決定が行え、適切な求人探索・応募ができるよう支援していく。また、相談者を取り巻く組織、社会、家族などが相談者のキャリア形成にどうかかわるかを考え、必要に応じて周囲に働きかける役割も担っている。
相談では一対一の対面相談のほか、グループを対象としたファシリテーションを行うこともある。相談者のジョブカード作成の支援も重要な仕事である。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
文書作成ソフト(Word、一太郎等)、オンライン会議ツール、パソコン
主な業務
- 相談者と面接し、その労働・就職に関する意識や現在の状況など個人の背景について把握する。
- 必要に応じて、職業適性検査や職業興味検査などの検査を実施する。
- キャリアシート等を用いて相談者の職業経歴の分析を行う。
- 職業や地域労働市場、能力開発などに関する情報を提供する。
- 自治体などが提供する支援サービスの情報を相談者に提供する。
- 職務経歴書やキャリアプランの作成を援助する。
- 相談者のジョブカード作成を支援する。
- 就職後の職場への適応について支援する。
- グループでのガイダンス等においてファシリテーションを行う。
- 講師やスーパーバイザーといった指導的役割を担う。
- 高齢者の転職活動を支援する。
- 引きこもり経験や、障害をもつ相談者に対して、専門機関を紹介する。
- 必要に応じて、就労移行を支援する。
- 学生の職場体験やインターンシップを支援する。
- 学生へのアドバイザー業務を行う。
- 職場見学や職業実習・訓練を実施する。
- 面接のトレーニングやアドバイスをする。
- 就労や就労体験が可能な職場を開拓する。
- 就労条件などについて、企業側と交渉する。
- 地域の求人情報を収集し、記録する。
- 提携する人材紹介企業に相談者を紹介する。
- 相談者の家族と相談し、必要な支援を行う。
- 相談者のメンタルケアを行い、必要な場合は専門家を紹介する。
- 各種セミナーを企画し、開催する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。ただし「キャリアコンサルタント」と名乗るには国家資格が必要である。キャリアコンサルタント試験又はキャリアコンサルティング技能検定(1級又は2級)に合格し、名簿に登録することで、キャリアコンサルタントと称することができる。
キャリアコンサルタント試験を受けるには、実務経験3年以上か、キャリアコンサルタントの養成講習を修了する必要がある。また、合格後も5年ごとに講習を受け、更新しなければならない。
キャリアコンサルティング技能検定の2級を受けるには3年以上の実務経験が必要であり、1級は2級取得から3年以上の実務経験を積むか、8年以上の実務経験が必要である。
職業選択やそれと関連する生き方などについて相談を受け、コンサルタント的役割を果たすことから、労働市場の情報や労働関係の制度、能力開発の手法など多様な知識が求められる。職業という人生における重要な選択の一つを支援する仕事であり、相談者に寄り添い、常に適切なアドバイスができるよう自己研鑽と倫理意識が欠かせない。
経験を積み、フリーランスのキャリアカウンセラー、キャリアコンサルタントとして活動する人もいる。
この仕事で働く人は、大卒の人が多いと答えています。 job tag がそれぞれの職業で働く人に行った調査(複数回答)によるものです。働く人の実感を示すもので、それぞれの学歴の人の割合ではありません。
就き方
- 大学: 心理学の学位, 日本の35校の大学で開講
- 大学: 社会福祉・コミュニティの学位, 日本の82校の大学で開講
- 専門学校・短大・高専・技能検定: 技能検定 job tag がこの仕事に挙げている技能士の等級:キャリアコンサルティング技能士(1・2級)。技能検定は職業能力開発促進法に基づく国家検定です。
- 国家資格・免許: job tag がこの仕事の関連資格として挙げている資格です:キャリアコンサルタント。
給与 · 求人の状況 · AIとこの職業
- 平均年収:¥5,833,100 民間企業だけ(常用労働者10人以上の事業所)の数値です。公立学校の教員や警察官などの公務員は含まれません。
- 月の所定内給与(残業代と賞与を除く):中央値は¥307,800で、中間の半数の人は月¥251,700〜¥414,600です。
- 賃金構造基本統計調査の職種「他に分類されない専門的職業従事者」の数値です
- ハローワークの有効求人倍率は0.80倍です(2025年)。 将来の予測ではなく、いまの求人の状況を示す数値です。ハローワークに登録された求人と求職者だけを数えたもので、大卒や専門職の採用の多くはハローワークを通りません。
- 国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIによってこの仕事の一部の作業が変わる可能性があります。
労働条件の特徴
キャリアカウンセラー、キャリアコンサルタントは、ハローワーク、民間職業紹介会社、人材派遣会社、企業等の人事部門、学校など幅広い分野で働いている。
組織に属する場合は、給与や労働時間は勤務先の規定による。
フリーランスとして活動する場合には、企業等と年間契約を結ぶケースが見られる。
一般的な求職者や学生だけでなく、就職が困難な若年層、高齢者、育児や介護などで就労に制約のある人の支援など、様々な社会的なニーズがある。
個別の相談のほか、セミナーや講習などで講師となることもある。
関連する職業
よくある質問
キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタントになるにはどうすればいいですか?
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。ただし「キャリアコンサルタント」と名乗るには国家資格が必要である。キャリアコンサルタント試験又はキャリアコンサルティング技能検定(1級又は2級)に合格し、名簿に登録することで、キャリアコンサルタントと称することができる。
日本でのキャリアカウンセラー/キャリアコンサルタントの収入はどのくらいですか?
民間企業での平均年収は、賞与を含めて¥5,833,100です(厚生労働省)。 この数値は、いくつかの職業を含む賃金構造基本統計調査の職種「他に分類されない専門的職業従事者」のものです。
キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタントになるには学位が必要ですか?
多くの場合は必要です。この職業が属する国勢調査の職業分類では、働く人の67%が大卒以上です。
AIによってキャリアカウンセラー/キャリアコンサルタントの仕事は変わりますか?
国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIによってこの仕事の一部の作業が変わる可能性があります。
出典
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」令和7年、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 総務省統計局「令和2年国勢調査」抽出詳細集計、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)職業情報データベース ダウンロードデータ(解説系 ver.7.01、簡易版数値系 ver.7.00)、職業情報提供サイト(job tag)、2026年10月4日取得
- International Labour Organization, Generative AI and Jobs: A Refined Global Index of Occupational Exposure (ILO Working Paper 140, Gmyrek et al.)(ILO Working Paper 140, May 2025, Annex Table A1)、CC BY 4.0、2026年10月4日取得
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ(IPD_DL_description_7_01.xlsx)ver.7.01 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ(IPD_DL_numeric_7_00.xlsx)ver.7.00 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」を加工して作成
出典:総務省統計局「令和2年国勢調査」を加工して作成
出典:文部科学省「令和7年度学校基本調査」を加工して作成
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」を加工して作成
出典:総務省「日本標準職業分類(平成21年12月告示)」
2026年10月4日更新
