デパート店員になるには
別名: 百貨店販売員, 百貨店店員(販売員)
デパートの売場に立ち、お客の要望を聞きながら数々の商品に関する説明を行い、アドバイスしながら販売する。
仕事内容
デパートの売場に立ち、客の要望を聞きながら数々の商品に関する説明を行い、アドバイスしながら販売する。
客と直に接するため、店あるいは企業のイメージや信頼性を左右することにもなる。
仕事内容は、販売業務の他に、販売関連事務、商品管理、陳列、レジスター、苦情処理、顧客情報の収集など、多岐にわたっている。最近では、販売と同様に、その成果を左右する商品管理や陳列、顧客情報の収集などの仕事も販売員の役割として重要視されてきている。
販売業務では、商品を陳列・ディスプレイ(飾り付け)し、客を迎える。担当する商品の知識を頭に入れ、タイミングよく声をかけて説明する。客のニーズ(何を求めているか)をキャッチし、相談に乗りながら商品を勧め、購入が決まった場合は、会計を行い、商品を包装して客に渡す。購入に至らない場合も次回の来訪に繋がるようなコミュニケーションを取る。
また、コロナ禍において一時減少した訪日観光客が増加の傾向にあり、都市部のデパートを中心にインバウンド需要が売り上げに占める比重も軽視できないものとなっているため、外国人観光客に対する接客も重要な業務である。
日々の接客やその他の情報源を通じて、「今、客が何を求めているか?」を素早くキャッチし、売れ筋を見きわめ、商品を管理することが求められる。売れている商品は品切れのないように発注し、また売れていない商品を入れ替えるなど仕入れと在庫を適切に管理する。また、品揃え、陳列、商品の点検など売るための工夫や、新製品や価格などについての情報収集を行うことも大切である。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
レジ(小売店、レストラン等)
主な業務
- 商品に値札をつけ、陳列を工夫し、展示する。
- 顧客のニーズと希望に基づき商品を提案する。
- 顧客に商品の使用法、操作法、手入れの仕方などを説明する。
- 顧客が商品を試す際にフィッティングや補助をする。
- 商品の値引き幅を計算し、値段を提示する。
- 自社が提供するクレジットカードやネットショッピングを顧客に案内する。
- 販売額を合計し、現金を受け取って釣り銭を渡すか、クレジット取引の手続きをする。
- 商品を販売し、配達、保証、アフターサービスの手配をする。
- 売上伝票や販売契約書を作成する。
- 商品を包装する。
- 展示棚、カウンター、テーブルを掃除する。
- 販売に関する記録をつける。
- 商品の補正や修理にかかる費用と期間を確認し、伝票を作成して手続きする。
- 混雑時に顧客を誘導する。
- 顧客管理やCS(顧客満足度)の管理を行う。
- 従業員のシフトを作成し、労務管理を行う。
- 新しく働き始めた同僚や部下に仕事を教える。
- 利益管理を行う。
- 会議に出席し、デパートや売り場の運営を検討、調整する。
- フェアやイベントを企画、準備する。
- チラシやDM(ダイレクトメール)を作成し、発送する。
- 在庫を確認し、補充する。
- 在庫管理を行う。
- テナントショップの問い合わせに対応する。
- 売り場や商品について、メーカーに連絡や報告をする。
- 取引先を訪問し、交渉や調整を行う。
- トレンドや他社の動向を調査する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、「販売士」、「インテリアコーディネーター」、「カラーコーディネーター」、「シューフィッター」、「ソムリエ」などの資格は、関連商品を担当する場合に役立つ。
仕事をする上で必要となる基礎的な商品知識や販売技術・業務知識・包装技術などは、主にOJT、すなわち、実際の職場で販売実務を通しての職場実地訓練で、個人別の育成計画に基づいて研修を行うのが一般的である。客に自信を持って商品を勧め、適切に助言するためには、素材や材料、製造方法・加工技術など基本的知識の他に、安全性や経済性などの情報やデザイン・センス・流行など感性からの評価など、多角的な商品知識が必要となる。
接客業であるから、人と接するのが好きな人が向いている。取り扱う商品によって、必要な知識は異なるが、素材や材料、性能や安全性などの商品情報を常に取り入れていく姿勢が大切である。
この仕事で働く人は、大卒または高卒の人が多いと答えています。 job tag がそれぞれの職業で働く人に行った調査(複数回答)によるものです。働く人の実感を示すもので、それぞれの学歴の人の割合ではありません。
就き方
- 専門学校・短大・高専・技能検定: 短期大学 job tag の調査では、この仕事で働く人の25%が短大卒の人が多いと答えています。2025年3月に短大を卒業して「販売の職業」に就職した人は2,483人で、学科別では家政39%、社会24%でした(令和7年度学校基本調査 第103表)。
給与 · 求人の状況 · AIとこの職業
- 平均年収:¥3,847,600 民間企業だけ(常用労働者10人以上の事業所)の数値です。公立学校の教員や警察官などの公務員は含まれません。
- 月の所定内給与(残業代と賞与を除く):中央値は¥247,600で、中間の半数の人は月¥202,000〜¥306,700です。
- 賃金構造基本統計調査の職種「販売店員」の数値です
- ハローワークの有効求人倍率は1.85倍です(2025年)。 将来の予測ではなく、いまの求人の状況を示す数値です。ハローワークに登録された求人と求職者だけを数えたもので、大卒や専門職の採用の多くはハローワークを通りません。
- 国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIによってこの仕事の一部の作業が変わる可能性があります。
労働条件の特徴
デパートは大都市や地方の中核都市に立地している。国内で見ると東京都内に全体の約15%が立地している(*)。
一般的にシフト制により勤務時間や休日が割り当てられる。大抵は客が多い土・日・祝祭日を避けて休みを取る。
就業者は、正社員とパートタイマーに大別され、正社員は新規学卒で採用された人が多く、パートタイマーは主婦や一旦仕事を離れてから復帰した人達が多い。ただし、各デパートにテナント出店しているブランド各社から販売員が来ていることも多く見られるため、自社で直用するパートタイマー等の人数は減少傾向にある。しかし、自社で直用するパートタイマー等に対しては積極的に登用できるように、資格制度、業績賞与・退職金制度の導入など、能力主義的な処遇を行っている。なお、従業員は女性が多く勤務している。また、定年後の再雇用制度があり、短時間勤務や定年前と同様の勤務体系でシニア社員も勤務している。
*日本百貨店協会、百貨店WORLD
関連する職業
よくある質問
デパート店員になるにはどうすればいいですか?
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、「販売士」、「インテリアコーディネーター」、「カラーコーディネーター」、「シューフィッター」、「ソムリエ」などの資格は、関連商品を担当する場合に役立つ。
日本でのデパート店員の収入はどのくらいですか?
民間企業での平均年収は、賞与を含めて¥3,847,600です(厚生労働省)。 この数値は、いくつかの職業を含む賃金構造基本統計調査の職種「販売店員」のものです。
デパート店員になるには学位が必要ですか?
通常は必要ありません。この職業が属する国勢調査の職業分類で大卒以上の人は21%にとどまります。主な就き方:短期大学。
AIによってデパート店員の仕事は変わりますか?
国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIによってこの仕事の一部の作業が変わる可能性があります。
出典
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」令和7年、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 総務省統計局「令和2年国勢調査」抽出詳細集計、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)職業情報データベース ダウンロードデータ(解説系 ver.7.01、簡易版数値系 ver.7.00)、職業情報提供サイト(job tag)、2026年10月4日取得
- International Labour Organization, Generative AI and Jobs: A Refined Global Index of Occupational Exposure (ILO Working Paper 140, Gmyrek et al.)(ILO Working Paper 140, May 2025, Annex Table A1)、CC BY 4.0、2026年10月4日取得
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ(IPD_DL_description_7_01.xlsx)ver.7.01 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ(IPD_DL_numeric_7_00.xlsx)ver.7.00 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」を加工して作成
出典:総務省統計局「令和2年国勢調査」を加工して作成
出典:文部科学省「令和7年度学校基本調査」を加工して作成
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」を加工して作成
出典:総務省「日本標準職業分類(平成21年12月告示)」
2026年10月4日更新
