内科医になるには
別名: 医師
内臓、神経、血液等の病気について診断し、薬物治療、食事療法などにより治療を行う。
仕事内容
内科医は脳神経内科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科等様々な専門分野に分かれておりそれぞれの専門に応じた知識、技術が求められるが、ここでは共通した主な仕事の内容について記述する。
まず、患者から症状などの話を聞く問診を行う。次に、視診、聴診、打診、触診を行って患部の状態を確かめる。必要に応じて、尿検査、血液検査、超音波検査、心電図検査なども行う。結果をカルテに入力し、入手したデータを分析し、総合的に判断して病名を診断する。その上で、治療法や投与する医薬品等を選択し、処方箋を出す。なぜ診察、検査、治療が必要なのか、診断結果や治療法については患者や家族に正確に、丁寧に説明を行う。必要があれば注射、吸入などの措置を行う。慢性疾患、生活習慣病の場合は、投薬のみならず、食生活、適度の運動など患者の生活全般について指導・助言を行う。病気の予防指導を行う場合もある。
病院や診療所などで働く勤務医と医院を営む開業医がおり、仕事は若干異なる。
大きな病院に勤務する勤務医は、特に、消化器や循環器など専門分野が明確に分かれている場合が多く、他の医師などとチームを組み、専門的な治療を行う。担当する入院患者の回診だけでなく、当番制で外来患者の診療も行う。
開業医は、外来での医療(診察や診断後と治療行為)が主な仕事であり、診察と同時に検査や処置もこなす。地域住民の健康診断、近所の学校などの校医、高齢者の自宅に出かけての往診など、地域に密着した医療活動を行う。自分の医院やクリニックで対応が難しい場合は、他の総合病院等に紹介する。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
医療機器(聴診器、注射器、CT、MRI等)、パソコン
主な業務
- 問診と聴診や触診での診察を行い、必要に応じて検査をするよう指示する。
- 診察や検査の結果を総合的に判断して病名を診断する。
- 治療法や投与する医薬品を選択する。
- 診断結果や治療法を患者に説明する。
- 医療処置を行わせるため、看護師に指示を与える。
- 処方せんを作成し、服薬の注意事項を患者に説明する。
- 診察ごとに内容をカルテに記入し、診断書など必要な書類の作成をする。
- 病気の予防指導をする。
- 健康診断後の指導をする。
- 家族に患者の状況を説明する。
- 研修医や学生を指導する。
- 院内の医療安全について指導する。
- 病院の経営を行う。
- 症例検討会や研修に参加し、医療技術を高める。
- 論文や書籍を読み、新たな医療情報を収集する。
- 学会や雑誌で研究発表をする。
なるには
内科医として仕事をするには、医師国家試験に合格して医師免許を取得することが必須である。まず、大学医学部で6年間にわたって専門的な知識を身につけ、同時に実習も行う。大学の卒業試験に合格すると国家試験を受験することができる。国家試験に合格すると、医師免許が与えられる。更に大学病院や大病院などの臨床研修病院で研修医として最低2年間の臨床研修を積み、実際の患者を診察しながら知識を身につける。この研修終了後に内科の診療科に所属して内科医となる。所定の要件を満たせば専門医に認定される制度がある。
臨床研修後には、病院などに勤務医として勤め、多くの経験を積んでいく。勤務先の病院で診療科長になるケースや、独立して開業医となるケースがある。大学医学部で研究を続けながら講師や教授になることもある。
人々の生命を守り、健康維持を手助けすることを責務としているので、その責任は重い。子どもから高齢者まで様々な患者とうまくコミュニケーションを図って、心身両面から症状をやわらげることも求められる。また、急患の処置など長時間にわたる診療に耐えられる精神力や忍耐力も必要とされる。
この仕事で働く人は、大卒または大学院博士課程修了の人が多いと答えています。 job tag がそれぞれの職業で働く人に行った調査(複数回答)によるものです。働く人の実感を示すもので、それぞれの学歴の人の割合ではありません。
就き方
- 大学: 医学・歯学の学位, 日本の62校の大学で開講
- 国家資格・免許: job tag がこの仕事の関連資格として挙げている資格です:医師。この仕事に就くには必要です(job tag の「就くには」をもとに Peernovo が判断)。
給与 · 求人の状況 · AIとこの職業
- 平均年収:¥15,122,500 民間企業だけ(常用労働者10人以上の事業所)の数値です。公立学校の教員や警察官などの公務員は含まれません。
- 月の所定内給与(残業代と賞与を除く):中央値は¥971,300で、中間の半数の人は月¥666,600〜¥1,338,000です。
- 賃金構造基本統計調査の職種「医師」の数値です
- ハローワークの有効求人倍率は2.03倍です(2025年)。 将来の予測ではなく、いまの求人の状況を示す数値です。ハローワークに登録された求人と求職者だけを数えたもので、大卒や専門職の採用の多くはハローワークを通りません。
- 国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIがこの仕事でできることは比較的少ないとされています。
労働条件の特徴
病院や診療所などで働く勤務医と医院を営む開業医がいる。内科医全体(内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、腎臓内科、神経内科、糖尿病内科(代謝内科)、血液内科、感染症内科、心療内科)の数は119,464人である。診療科の構成割合を性別にみると、男性医師、女性医師とも内科が最も多い(19.9%、14.7%)。内科医の女性医師の割合は20%程度だが、近年は増加傾向にある(2022年時点*1)。
勤務時間などの労働条件は、勤務する医療機関の体制や診療時間などにより様々である。
入院患者がいる大きな病院の勤務医の場合は、交代制で勤務を行う。入院患者の急変や救急患者の受け入れに備えて夜間や休診日の当番なども行う。休日でも病院から呼び出しがあれば急きょ病院に直行する必要(オンコール待機)もある。一般的に賃金水準は高い。
オンコール待機や夜勤、在宅診療を非常勤医師に任せ、常勤医師と業務を分けている病院もある。
開業医の場合は、各医院で定めた診療時間にあわせて勤務する。診療時間は9時から18時ごろまでが一般的である。都市部では、社会人の帰宅時間にあわせて夜間や土曜日に診療をする場合もある。診療時間の前に準備を行ったり、診療時間後にカルテの整理を行うため、就業時間は診療時間よりも長くなる。急患の場合には、診療時間外でも診察を行う。
地方では医師不足に悩んでいるところも多く、地域的なアンバランスの解消が課題となっている。医療の高度化に伴う専門分化、高齢化に対応した地域の診療所・クリニックや訪問診療など、医療サービスの提供のあり方も変化してきている。
*1 令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師調査の概況から
診療科別にみた医師数
関連する職業
よくある質問
内科医になるにはどうすればいいですか?
内科医として仕事をするには、医師国家試験に合格して医師免許を取得することが必須である。まず、大学医学部で6年間にわたって専門的な知識を身につけ、同時に実習も行う。大学の卒業試験に合格すると国家試験を受験することができる。国家試験に合格すると、医師免許が与えられる。更に大学病院や大病院などの臨床研修病院で研修医として最低2年間の臨床研修を積み、実際の患者を診察しながら知識を身につける。この研修終了後に内科の診療科に所属して内科医となる。所定の要件を満たせば専門医に認定される制度がある。
日本での内科医の収入はどのくらいですか?
民間企業での平均年収は、賞与を含めて¥15,122,500です(厚生労働省)。 この数値は、いくつかの職業を含む賃金構造基本統計調査の職種「医師」のものです。
内科医になるには学位が必要ですか?
多くの場合は必要です。この職業が属する国勢調査の職業分類では、働く人の99%が大卒以上です。
AIによって内科医の仕事は変わりますか?
国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIがこの仕事でできることは比較的少ないとされています。
出典
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」令和7年、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 総務省統計局「令和2年国勢調査」抽出詳細集計、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)職業情報データベース ダウンロードデータ(解説系 ver.7.01、簡易版数値系 ver.7.00)、職業情報提供サイト(job tag)、2026年10月4日取得
- International Labour Organization, Generative AI and Jobs: A Refined Global Index of Occupational Exposure (ILO Working Paper 140, Gmyrek et al.)(ILO Working Paper 140, May 2025, Annex Table A1)、CC BY 4.0、2026年10月4日取得
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ(IPD_DL_description_7_01.xlsx)ver.7.01 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ(IPD_DL_numeric_7_00.xlsx)ver.7.00 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」を加工して作成
出典:総務省統計局「令和2年国勢調査」を加工して作成
出典:文部科学省「令和7年度学校基本調査」を加工して作成
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」を加工して作成
出典:総務省「日本標準職業分類(平成21年12月告示)」
2026年10月4日更新
