木材製造になるには
別名: 原木切断設備オペレーター, 合板製造設備オペレーター, 製材設備オペレーター, 木質ボード製造設備オペレーター, 原木切断工, 鋸機械工
製材工場、製材所において、国内で生産された原木や海外から輸入された原木を、用途に応じて、製材機械により板や角材等の材木にする。
仕事内容
製材工場、製材所において、国内で生産された原木や、海外から輸入された原木を用途に応じて、製材機械により板や角材等の材木にする。
製材の工程は、製材工場等の規模、使用する丸太、木取り、製品の内容によって異なるが、一般に材木製造の仕事は、その内容によって「土場(どば)作業」、「送材車ハンドルマン」、「腹押(はらおし)」、「はな(先)取」、「選別格付」、「のこ目立(めたて)」などに大別される。工場での自動化が進み、一人でいくつかの工程を受け持つことも多くなっている。
作業の流れは、まず、「土場作業」で入荷した丸太を木の種類や太さ、長さ、品質によって仕分けし、クレーンやフォークリフトを使って、貯木場に積みそろえる。次に、「送材車ハンドルマン」が丸太を台車にのせ、装置を操作して、帯のこで縦に丸太を大割りする。
大割りされた木材はさらに、機械のこを使って板や角材に切り分け(小割り)し、決められた寸法に仕上げる。このテーブル式機械を使用して小割りする工程では、一般的に、機械のこの片側から材料を送り込む「腹押」、のこ挽きされてくる材料を受け取る「はな取」の工程がある。最後に、製品を寸法、使い道、品等別に検査、仕分けする「選別格付」の工程がある。この他に、のこの調整やのこ歯の研磨を行う「のこ目立」の仕事が必要である。「のこ目立」は、様々な種類の木材をどの機械で、どのように能率よく挽き、材木にするかを考慮しながら目立てを行うため、熟練した技能が要求される。
また、製品を乾燥装置に入れて人工的に乾燥する、「蒸気式乾燥機」「除湿式乾燥機」「減圧式乾燥機」を用いて、品質を均質にしてから出荷する場合も増えている。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
製材機械、クレーン、フォークリフト、台車、帯のこ、テーブル式機械、蒸気式乾燥機、除湿式乾燥機、減圧式乾燥機、作業中の保護具(耳せん、防じんマスク、ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
主な業務
- 入荷した原木を樹種や太さ、長さ、品質によって仕分けし、所定の長さに電動のこぎりで切断する。
- 貯木場に積み揃えるためにクレーンやフォークリフトなどの荷役運搬機械の操作をする。
- 貯木場の在庫量を報告するために、丸太の受払日報を作成する。
- 丸太の皮を剥ぐ機械を運転する。
- 丸太から、どのような用途、品質の木材をどれだけ生産できるか判断する。
- 丸太を台車にのせてある程度の大きさに縦挽き(大割り)するために、製材機を操作する。
- 丸太から大割りされた木材を、所定寸法に仕上げていくために、どのようにのこ入れするかを決め、機械のこを操作する。
- 二人一組となって、機械のこの片側から材料を送り込み、のこ挽きされてくる材料を受け取る。
- 乾燥装置により製材品を乾燥させる。
- 生産された様々な材木を寸法別、用途別、品質別に検査し、仕分けする。
- 製材品に、樹種、等級、寸法、工場名などを表示して結束あるいは梱包する。
- 材木にカビ止め加工などの薬剤を塗ったり浸漬の加工をする。
- 電動工具を使って、木材を研磨する。
- 機械やスプレーを用いて、木材に塗装を施す。
- 挽き材に使用する帯のこや丸のこなどの調整やのこ歯の研磨をする。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。一般には、入職後に仕事をしながら技能を身につけていく場合が多い。一人前になるには、目立の仕事の場合で5~7年、それ以外の職務では3~5年といわれているが、「はな取」は、未経験者であっても比較的容易にできる。
関連資格として、厚生労働省が定める技能検定の「機械木工技能士」や公益社団法人 日本木材加工技術協会が認定する「木材乾燥士」「木材接着士」「木材切削士」などがある。
材木製造の仕事は、一日中立ち作業で、しかも機械を使う作業が多いため、一定の体力と機敏な動作、作業を安全に行う注意力が求められる。
また、材木製造は、各工程で2~3人の班を編成して行う場合が多く協調性も求められる。さらに、製材機械は自動化のために色々な装置が加わり、複雑になっていく傾向にあるため、機械を扱う場合は、機械や電気、油圧・空圧機構などについて興味を持てる人であることが望ましい。
この仕事で働く人は、高卒または大卒の人が多いと答えています。 job tag がそれぞれの職業で働く人に行った調査(複数回答)によるものです。働く人の実感を示すもので、それぞれの学歴の人の割合ではありません。
就き方
- 専門学校・短大・高専・技能検定: 技能検定 job tag がこの仕事に挙げている技能士の等級:1級機械木工技能士、2級機械木工技能士。技能検定は職業能力開発促進法に基づく国家検定です。
- 国家資格・免許: job tag がこの仕事の関連資格として挙げている資格です:木材加工用機械作業主任者。
給与 · 求人の状況 · AIとこの職業
- 平均年収:¥4,341,900 民間企業だけ(常用労働者10人以上の事業所)の数値です。公立学校の教員や警察官などの公務員は含まれません。
- 月の所定内給与(残業代と賞与を除く):中央値は¥258,500で、中間の半数の人は月¥216,600〜¥308,800です。
- 賃金構造基本統計調査の職種「木・紙製品製造従事者」の数値です
- ハローワークの有効求人倍率は1.70倍です(2025年)。 将来の予測ではなく、いまの求人の状況を示す数値です。ハローワークに登録された求人と求職者だけを数えたもので、大卒や専門職の採用の多くはハローワークを通りません。
- 国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIがこの仕事でできることは比較的少ないとされています。
労働条件の特徴
製材工場等は、内陸の森林地帯や木材の集散地、木材が輸入される港湾地帯の工業団地などに多い。
賃金、労働時間等の労働条件は、職場によって異なり社内規定による。
作業環境は、機械を扱う場合、機械の騒音が発生し木粉の飛散する場所で働くので、必要に応じて耳せんや防じんマスクなどの防具を着ける。なお、このような作業環境も、局所排気装置を用いて除じんすることなどにより、次第に改善されつつある。
また、丸太などの大きな材料を取り扱い、同時に機械作業に伴う危険性もあるので、安全装置の使用や作業手順の遵守などの安全対策が必要となる。
国は3階建て以下の公共建築物を原則として木造にすることを目標に掲げるなど、公共建築物の木造化を進めている。
関連する職業
よくある質問
木材製造になるにはどうすればいいですか?
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。一般には、入職後に仕事をしながら技能を身につけていく場合が多い。一人前になるには、目立の仕事の場合で5~7年、それ以外の職務では3~5年といわれているが、「はな取」は、未経験者であっても比較的容易にできる。
日本での木材製造の収入はどのくらいですか?
民間企業での平均年収は、賞与を含めて¥4,341,900です(厚生労働省)。 この数値は、いくつかの職業を含む賃金構造基本統計調査の職種「木・紙製品製造従事者」のものです。
木材製造になるには学位が必要ですか?
通常は必要ありません。この職業が属する国勢調査の職業分類で大卒以上の人は12%にとどまります。主な就き方:技能検定。
AIによって木材製造の仕事は変わりますか?
国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIがこの仕事でできることは比較的少ないとされています。
出典
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」令和7年、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 総務省統計局「令和2年国勢調査」抽出詳細集計、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)職業情報データベース ダウンロードデータ(解説系 ver.7.01、簡易版数値系 ver.7.00)、職業情報提供サイト(job tag)、2026年10月4日取得
- International Labour Organization, Generative AI and Jobs: A Refined Global Index of Occupational Exposure (ILO Working Paper 140, Gmyrek et al.)(ILO Working Paper 140, May 2025, Annex Table A1)、CC BY 4.0、2026年10月4日取得
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ(IPD_DL_description_7_01.xlsx)ver.7.01 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ(IPD_DL_numeric_7_00.xlsx)ver.7.00 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」を加工して作成
出典:総務省統計局「令和2年国勢調査」を加工して作成
出典:文部科学省「令和7年度学校基本調査」を加工して作成
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」を加工して作成
出典:総務省「日本標準職業分類(平成21年12月告示)」
2026年10月4日更新
