医薬品販売/登録販売者になるには
別名: 医薬品登録販売者, ドラッグストア店員(医薬品登録販売者)
薬局、ドラッグストア等で市販されている医薬品を販売する。
仕事内容
市販されている医薬品は一般用医薬品と言われ、販売できるのは薬剤師と登録販売者に限られている。ここでは登録販売者の仕事について記載する。
登録販売者と薬剤師の違いは、一般用医薬品の中でも副作用や薬の飲み合わせについて特に注意を要する一部の医薬品(第1類医薬品)は薬剤師しか販売できず、登録販売者はそれ以外の医薬品(第2類医薬品、第3類医薬品)の販売のみを行うことである。いずれの医薬品も販売時の情報提供のルール等が決められており、販売時には、顧客の質問、要望に親切・丁寧にわかりやすく対応し、親身なアドバイスも行う。店舗のタイプによって取り扱っている商品は様々であるが、医薬品以外の商品の販売対応も行う。
また、搬入された医薬品や関連商品の受け取り、品出しなどを行う。専用パソコンや目視による店頭商品の販売状況や店内在庫の管理も行う。さらに、来店客に店内レイアウトをわかりやすく表示するためのPOPやバーゲンなど店舗ごとのイベント告知を行うこともある。
仕事を一日の流れでみると、出勤し店内清掃などを済ませた後、品出しやレジ開け、釣り銭の管理を行う。店舗内のスタッフとの朝礼・ミーティングを行う。開店後は、来店客に対して医薬品・関連商品の販売、アドバイスなど接客業務を行う。搬入された医薬品や各種店舗での取扱商品の受け取り、商品レイアウトの整理・補充を行う。店内イベント、商品紹介のPOPを作成し掲示する。閉店が近づけば、当日の業務日誌を作成し、在庫の確認など管理業務を済ませる。シフト制の場合は遅番担当者に引き継ぎを終えて退勤する。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
レジ、パソコン
主な業務
- 店内ミーティングをする。
- 開店の準備(品出し、レジ開けや釣り銭の管理)をする。
- 医薬品の効能や副作用について説明し、販売する。
- 搬入された医薬品の受け取り、指示された医薬品の品出しをする。
- 商品陳列の整理と商品の補充をする。
- 在庫管理(PC管理、目視による店頭商品在庫のチェック)をする。
- 医薬品や商品を発注する。
- 業務内容について日誌の作成をする。
- 商品の表示価格を確認する。
- 季節や需要に応じて、商品の陳列を工夫する。
- サプリや青汁などの実演や、サンプリングの提供を行う。
- POPなど企画提案をする。
- 商品の期限や品質を管理する。
- 顧客管理をする。
- 経理業務をする。
- 商品情報の収集や共有を行う。
- 薬剤師の業務を補助する。
- 店内外の清掃や整理をする。
なるには
この仕事に就くためには、特に学歴は必要とされないが、「登録販売員」の資格が必要である。チェーン展開しているドラックストア等の場合は、新規学校卒業者を採用し、入職してからOJTや社内研修で資格取得を支援する場合が多い。中途採用もある。
正式に登録販売者となるためには、資格取得後24か月(月80時間以上)の実務経験が必要となる。それまでの間は、試験合格後店舗が所在する自治体に登録し、研修中の登録販売者として勤務する。登録販売者として経験を積み、店舗のマネージメントにも関わり店長になる場合もある。
医薬品に関する知識は不可欠である。商品について何がどこにあるか等の売場の把握、来店客への分かりやすい説明や臨機応変な対応がとれるコミュニケーション能力が必要である。クレームに対する迅速・的確な対応も重要である。また、ニュース・新聞をチェックして流行や新商品の情報に敏感であることも必要である。
この仕事で働く人は、大卒または高卒の人が多いと答えています。 job tag がそれぞれの職業で働く人に行った調査(複数回答)によるものです。働く人の実感を示すもので、それぞれの学歴の人の割合ではありません。
就き方
- 国家資格・免許: job tag がこの仕事の関連資格として挙げている資格です:登録販売者(一般医薬品)。この仕事に就くには必要です(job tag の「就くには」をもとに Peernovo が判断)。
給与 · 求人の状況 · AIとこの職業
- 平均年収:¥3,847,600 民間企業だけ(常用労働者10人以上の事業所)の数値です。公立学校の教員や警察官などの公務員は含まれません。
- 月の所定内給与(残業代と賞与を除く):中央値は¥247,600で、中間の半数の人は月¥202,000〜¥306,700です。
- 賃金構造基本統計調査の職種「販売店員」の数値です
- ハローワークの有効求人倍率は1.85倍です(2025年)。 将来の予測ではなく、いまの求人の状況を示す数値です。ハローワークに登録された求人と求職者だけを数えたもので、大卒や専門職の採用の多くはハローワークを通りません。
- 国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIによってこの仕事の一部の作業が変わる可能性があります。
労働条件の特徴
勤務先は、ドラッグストア、医薬品を扱うコンビニ、スーパー等であり全国に広がっている。
就業者の男女数は拮抗している。年齢層は幅広い。就業形態は、勤務先によるが正社員が多い。
賃金は、月給制が基本である。労働時間は、店舗次第ではあるが早番、遅番の2交替制などシフトで働くケースもある。また、24時間営業をしているコンビニなどで勤務する場合には夜勤もある。残業は店舗の立地や取り扱う医薬品の種類の多少などもあって状況は様々である。休日は、完全週休2日制や月単位で8~9日の休日を基本とするものの、繁忙日となる土日は出勤して平日休みにするケースも珍しくない。
商品にタグ付けをしたり、レジ作業のセルフ化を進めることにより、レジ業務の軽減を図り、登録販売者等が顧客の相談対応など対人業務を充実させる動きがある。
関連する職業
よくある質問
医薬品販売/登録販売者になるにはどうすればいいですか?
この仕事に就くためには、特に学歴は必要とされないが、「登録販売員」の資格が必要である。チェーン展開しているドラックストア等の場合は、新規学校卒業者を採用し、入職してからOJTや社内研修で資格取得を支援する場合が多い。中途採用もある。
日本での医薬品販売/登録販売者の収入はどのくらいですか?
民間企業での平均年収は、賞与を含めて¥3,847,600です(厚生労働省)。 この数値は、いくつかの職業を含む賃金構造基本統計調査の職種「販売店員」のものです。
医薬品販売/登録販売者になるには学位が必要ですか?
通常は必要ありません。この職業が属する国勢調査の職業分類で大卒以上の人は21%にとどまります。
AIによって医薬品販売/登録販売者の仕事は変わりますか?
国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIによってこの仕事の一部の作業が変わる可能性があります。
出典
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」令和7年、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 総務省統計局「令和2年国勢調査」抽出詳細集計、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)職業情報データベース ダウンロードデータ(解説系 ver.7.01、簡易版数値系 ver.7.00)、職業情報提供サイト(job tag)、2026年10月4日取得
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- International Labour Organization, Generative AI and Jobs: A Refined Global Index of Occupational Exposure (ILO Working Paper 140, Gmyrek et al.)(ILO Working Paper 140, May 2025, Annex Table A1)、CC BY 4.0、2026年10月4日取得
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ(IPD_DL_description_7_01.xlsx)ver.7.01 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ(IPD_DL_numeric_7_00.xlsx)ver.7.00 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」を加工して作成
出典:総務省統計局「令和2年国勢調査」を加工して作成
出典:文部科学省「令和7年度学校基本調査」を加工して作成
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」を加工して作成
出典:総務省「日本標準職業分類(平成21年12月告示)」
2026年10月4日更新
