メガネ販売になるには
別名: 眼鏡販売店員
メガネ店で来店客の視力を測定し、顧客に合った商品の選定・加工を行う。
仕事内容
販売担当は顧客の好みや雰囲気に合わせてフレームの形やデザイン、色などのアドバイスをして、商品を勧める。ブランド品をはじめ、どのような商品を仕入れるかを考えるのも、販売担当者の仕事である。
希望のフレームやレンズの材質が決まると、測定担当は通常の視力測定やオートレフラクトメーター等を使用した測定で視力を測定して、近視や遠視、乱視などの度数を測り、最も具合よく見えるレンズを選ぶ。また、メガネの使用目的に合った光学中心位置を定める。
加工担当の仕事は、測定データをもとにフレームの形に合わせてレンズを削り、フレームにはめ込む作業を行う。現在では、自動加工機(パターンレスエッジャー)にフレームとレンズをセットしさえすればほとんど仕上がるようになっている。また、修理ができるフレームについては、壊れた場合の修理も行う。
フィッティング担当は仕上がったメガネを顧客の鼻や耳の形や好みに合わせて最終的な調整を行う。頭部の形状や掛け具合の好みが千差万別であり、自動化ができないため経験を要する作業である。
これら全ての工程を一人で担当するケースもある。
また、コンタクトレンズについては、高度医療機器なので眼科医の処方箋に基づいた販売を行う。装着については、事故を起こさないよう使用目的にあったレンズ選択のアドバイスや管理が必要なレンズについては管理方法やケア用品の使用について説明する。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
オートレフラクトメーター、自動加工機(パターンレスエッジャー)、レジ(小売店、レストラン等)
主な業務
- 店頭に商品を陳列する。
- 視力・視野などについて、客からの相談を受け、説明する。
- お客が使用している現行レンズの種類を調べるために、レンズ測定計、レンズ分析器を操作する。
- お客の視力を測定するために、通常の視力検査を行ったり、オートレフラクトメーター(眼の屈折度を測定する装置)を操作する。
- お客のサイズ(鼻梁、眼のサイズ、こめかみの長さ、頭位、瞳孔間距離、視覚的中心線など)を測るために、測定機器を操作する。
- 測定の結果をもとに、必要な視力が出るようなレンズを選択する。
- お客のニーズに合った特殊レンズ、コーティング、フレームを推薦する。
- お客の希望を確認しながら、レンズを決定する。
- お客がフレームを選ぶ際にデザインのアドバイスしたり、顔や眼の位置を測ってフレームを調整したりする。
- レンズを加工処理したり、眼鏡を調整するための作業指示書を作成する。
- 処方箋に従い、レンズの加工処理をする。
- 加工処理したレンズが仕様書に合致しているかどうかを確認する。
- レンズを削って加工するために、自動加工機(パターンレスエッジャー)を操作する。
- プライヤー(ペンチ)や手を用いて、眼鏡のレンズに合わせてプラスチックあるいはメタルのフレームを加熱・整形する。
- 眼鏡の適切な装着法や手入れ法についてお客に説明する。
- 破損したフレームを修理する。
- 医師の指示のもと、角膜のカーブを測定するオフサルモメーターを操作する。
- お客にコンタクトレンズの装着方法を指導する。
- 眼の障害や事故を起こさないよう、コンタクトレンズの使用方法の説明や、管理方法などをお客に指導する。
- 聴力を検査するために、測定機器を操作する。
- メガネに関する備品や補聴器などを販売する。
- お客の処方データを顧客台帳に記録する。
- 過去の購入履歴や受注状況等、顧客情報を管理する。
- お客のクレームに対応する。
- お客にDM(ダイレクトメール)や広告を発送する。
- 商品の発注や仕入れを行い、必要に応じて仕入先と交渉する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、メガネ関係の専門学校を卒業すると有利である。メガネ販売店からの求人が、眼鏡専門学校にくることも多い。
関連する資格として、「眼鏡作製技能士」がある。視力測定や、レンズ・フレームの選定、フィッティングの調整、レンズのレイアウトなど、一定以上の知識・技術があることを証明する資格である。
専門技術・知識だけでなく、接客や販売、経営マネージメントといった接客業の能力も求められる。来店客の希望を素早く理解し、豊富な商品バリエーションの中から最も適した商品を選び出すセンスも必要である。
専門知識・技術を背景に、顧客の悩みや目的に応じて視力とメガネのアドバイスをすることが重要となっている。また、コンタクトレンズの利用者の増加に伴い、コンタクトレンズの装着指導技術が求められるようになっている。
経験を積み、専門的技術を磨くことにより、独立して小売店を開くケースもある。
この仕事で働く人は、大卒の人が多いと答えています。 job tag がそれぞれの職業で働く人に行った調査(複数回答)によるものです。働く人の実感を示すもので、それぞれの学歴の人の割合ではありません。
就き方
- 専門学校・短大・高専・技能検定: 短期大学 job tag の調査では、この仕事で働く人の19%が短大卒の人が多いと答えています。2025年3月に短大を卒業して「販売の職業」に就職した人は2,483人で、学科別では家政39%、社会24%でした(令和7年度学校基本調査 第103表)。; 技能検定 job tag がこの仕事に挙げている技能士の等級:眼鏡作製技能士。技能検定は職業能力開発促進法に基づく国家検定です。
給与 · 求人の状況 · AIとこの職業
- 平均年収:¥3,847,600 民間企業だけ(常用労働者10人以上の事業所)の数値です。公立学校の教員や警察官などの公務員は含まれません。
- 月の所定内給与(残業代と賞与を除く):中央値は¥247,600で、中間の半数の人は月¥202,000〜¥306,700です。
- 賃金構造基本統計調査の職種「販売店員」の数値です
- ハローワークの有効求人倍率は1.85倍です(2025年)。 将来の予測ではなく、いまの求人の状況を示す数値です。ハローワークに登録された求人と求職者だけを数えたもので、大卒や専門職の採用の多くはハローワークを通りません。
- 国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIによってこの仕事の一部の作業が変わる可能性があります。
労働条件の特徴
メガネ店に正社員として勤務するのが一般的である。若年者から中高年齢者まで幅広い年齢層の人々が働いている。
従来は男性が多い職業であったが、最近ではサービスやファッション面を考えたきめ細やかな感性が求められており、カラーアナリストなど資格を生かし、女性も活躍している。
土日祝日が最も忙しくなるため、平日に休みを取るケースが多い。勤務時間は、働く企業や店舗の営業時間に準じる。
従来の個人経営のメガネ店に加え、チェーン店が全国各地に進出しているため、入職機会は多い。一方で販売店間の競争もあり、より高い技術レベル、より豊かなセンスが求められるようになっている。
関連する職業
よくある質問
メガネ販売になるにはどうすればいいですか?
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、メガネ関係の専門学校を卒業すると有利である。メガネ販売店からの求人が、眼鏡専門学校にくることも多い。
日本でのメガネ販売の収入はどのくらいですか?
民間企業での平均年収は、賞与を含めて¥3,847,600です(厚生労働省)。 この数値は、いくつかの職業を含む賃金構造基本統計調査の職種「販売店員」のものです。
メガネ販売になるには学位が必要ですか?
通常は必要ありません。この職業が属する国勢調査の職業分類で大卒以上の人は21%にとどまります。主な就き方:短期大学、技能検定。
AIによってメガネ販売の仕事は変わりますか?
国際労働機関(ILO)の世界推計によると、生成AIによってこの仕事の一部の作業が変わる可能性があります。
出典
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」令和7年、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 総務省統計局「令和2年国勢調査」抽出詳細集計、政府標準利用規約(第2.0版)、2026年10月4日取得
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)職業情報データベース ダウンロードデータ(解説系 ver.7.01、簡易版数値系 ver.7.00)、職業情報提供サイト(job tag)、2026年10月4日取得
- International Labour Organization, Generative AI and Jobs: A Refined Global Index of Occupational Exposure (ILO Working Paper 140, Gmyrek et al.)(ILO Working Paper 140, May 2025, Annex Table A1)、CC BY 4.0、2026年10月4日取得
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ(IPD_DL_description_7_01.xlsx)ver.7.01 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成 職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ(IPD_DL_numeric_7_00.xlsx)ver.7.00 職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月4日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」を加工して作成
出典:総務省統計局「令和2年国勢調査」を加工して作成
出典:文部科学省「令和7年度学校基本調査」を加工して作成
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」を加工して作成
出典:総務省「日本標準職業分類(平成21年12月告示)」
2026年10月4日更新
